重度・重複障害の医療 3
家族の独特な事情、ひとりひとりの異なる状況があります。
病理の奥にひそんでいる発達の「正常性」はわたしたちと何も異なっていないことを再確認することが必要です。
病気が重度の慢性病だから発達しないと考えるだけでなく、独特な状況に合うてだてを探して、その正常性をのばすことが大切だと思います。
重度・重複障害にはひとりひとり個性の特微があるので画一的に考えるわけにいかないことを述べましたが、それでも比較的に一般にみられる共通の事情もあります。
それを心得ておくのがケアの予備知識として大切でそれを次に記します。
まず第一に乳幼児のときからの濃厚な保育です。
これをひとことで過保護と言ってしまうのは問題で、とにかく幼いときから周囲のひとは子育てに苦労します。
乳を飲ませにくい、すぐ発熱する、風邪をひくと重くなる、夜ねない、また絶えず病院に連れていかねばなりません。
このような日常の世話のほかに、もっと心を重くするのは重度障害のために将来の発育に対していつも不安を持ちます。