障害の独特な状況
福祉の世界では、教育よりも以前から重度・重複の障害を対象にしていたわけです。
すなわち教育可能かどうかというよりも、社会に居るからこそ面倒をみるというより幅広い発想であったわけです。
医療の世界では本来障害の重さは問題になりません。
生命を救うという視点からはどんなに重くても治療せねばならないと考えるわけです。
しかし最近までは重度・重複は単に病気という観点からみられていたので、その日常のケアについてはあまり問題にされなかったのです。
それはひとつには重度・重複障害児は比較的短命であったことと、病院では慢性の病気について日常生活上のケアに配慮するゆとりがなかったということにもよります。
現在ではこのような事情は昔とかなり変わってきています。
すなわち重度・重複障害の医療はいわゆる治療教育という面からも対応せねばならないといわれるようになりました。